〈從童話學日文〉鶴的報恩

昔、昔あるところにまずしいおじいさんとおばあさんが住んでいました。

從前,有一對貧窮的老爺爺老奶奶住在一個地方。

ある寒い雪の日、おじいさんは町へたきぎを売りに出かけた帰り、雪の中に何かが動いているのを見つけました。
某個寒冷的雪天,老爺爺出去賣回來的路上,看見雪中有什麼在動。

「あれは何だろう。」
「那是什麼呢?」

おじいさんはわなにかかっている一羽の鶴をみつけました。動けば動くほどわなは鶴を締めつけているので、おじいさんはとてもかわいそうに思いました。
老爺爺發現了一隻被陷阱夾住的鶴。隨著鶴越掙扎,陷阱就會越收緊,老爺爺覺得很可憐。

「おやおや、かわいそうに、さあさあ、はなしてあげる。これから、気をつけるんだよ。」
「唉唷唷,好可憐啊,來,我來放你走吧。今後,要小心點喔。」


そうして鶴を助けてやると、鶴は山の方に飛んでいきました。
如此這般幫助了鶴之後,鶴就飛向山邊去了。


家に帰ると、おじいさんはおばあさんに、
「さっきわなにかかった鶴を助けてやった。今日はよいことをした。」
回到家,老爺爺告訴老奶奶「剛才我放走了一隻被陷阱夾住的鶴。今天做了好事。」

そういうと、入口の戸をたたく音がしました。
剛說完,就聽到了門口有敲門聲。

「だれでしょう。」とおばあさんは扉をあけたところ、美しい娘さんがそこに立っていました。
「是誰呢?」老婆婆打開門,看見一位美麗的女子站在門口。
ツルの恩返し <福娘童話集 きょうの日本昔話>​​​​​​​

「雪で道に迷ってしまいました。どうか一晩ここに泊めてもらえないでしょうか。」
「我在雪中迷路了,能請您讓我在這裡過夜嗎?」

「今夜は特に冷える。さあ入んなさい。」
「今晚特別冷,來來請進吧。」

娘さんはこの言葉に喜び、そこに泊まることにしました。
女子聽了很高興,就決定在這裡過夜。

その日から、娘はおじいさんの家でくらすようになりました。
從那天起,女子就在老爺爺家裡居住了。


ある日、娘はこう言いました。 「私に機(はた)をおらせてください。機をおっている間は、決して部屋をのぞかないでください。決して、決してのぞかないでください。」
一天,女子說:「請讓我編織布。在我編織的時候,請千萬不要偷看我的房間。千萬、千萬不要偷看。」

「わかりましたよ。決してのぞきませんよ。素晴らしい布をおってください。」
「知道了,絕對不會偷看的。請編織出美麗的布來吧。」

「トントンカラリ、トンカラリ、トントンカラリ、トンカラリ」
「咚咚卡啦哩,咚卡啦哩,咚咚卡啦哩,咚卡啦哩」

娘は部屋に閉じこもると一日じゅう機をおり始め、夜になっても出て来ません。
女子關在房間裡開始一整天都在編織,晚上也不出來。

次の日も次の日も機をおり続けました。おじいさんとおばあさんは機の音を聞いていました。
接下來的幾天,女子繼續編織布。老爺爺和老奶奶聽到了編織的聲音。

三日目の夜、音が止むと一巻き(ひとまき)の布を持って娘は出てきました。
第三天晚上,聲音停止了,女子拿著一捲布走了出來。

それは実に美しい、いままで見たことのない織物でした。
那是一塊非常美麗、以前從未見過的織物。


「これは鶴の織物と言うものです。これを町に持って行って売ってください。きっとたくさんお金がもらえますよ。」
「這是鶴的織物。請帶著它去城裡賣吧。一定會賺很多錢的。」

次の日。おじいさんは町へ出かけ、
「鶴の織物はいらんかね。鶴の織物はいらんかね。」とおじいさんは町を歩き、その織物はとても高く売れました。そしてうれしく家に帰りました。
第二天,老爺爺去了城裡 「有人要鶴的織物嗎?有人要鶴的織物嗎?」老爺爺在城裡走動,那織物以非常高的價格賣出了。然後爺爺高興地回到了家。

次の日、娘はまた織物をおりはじめました。
第二天,女子又開始編織布。

「トントンカラリ、トンカラリ、トントンカラリ、トンカラリ」
「咚咚卡啦哩,咚卡啦哩,咚咚卡啦哩,咚卡啦哩」

三日が過ぎたとき、おばあさんはおじいさんに言いました。
 三天過去了,老婆婆對老爺爺說:
「どうして、あんなに美しい布を織れるのだろう。ちょっとのぞいてみよう」
「她為什麼能編織出那麼美麗的布呢?我們偷看一下吧。


娘が決して見ないで下さいといったのを忘れて、二人は部屋をのぞいてみました。
忘記了女子告訴他們絕對不要偷看,兩人偷偷地往房間裡看去。

すると、なんということでしょう。
結果,他們看到了什麼?

一羽の鶴が自分の羽を抜いて機をおっているではありませんか。
不正有一隻鶴在把自己的羽毛拔下來編織布呢!



「おじいさん、鶴が機をおっていますよ。」とささやきました。
「老爺爺,鶴在編織布呢。」老婆婆低聲說。

その夜、娘は織物を持って部屋から出てきました。
那晚,女子帶著織物走出房間。

「おじいさん、おばあさん、ご恩は決して忘れません。私はわなにかかっているところを助けられた鶴です。恩返しに来たのですが、姿をみられたので、もうここにはいられません。長い間ありがとうございました。」
「老爺爺、老奶奶,我永遠不會忘記您們的恩情。我是一隻中陷阱後被您救下的鶴。我是來報恩的,但因為被看見了,所以我不能再留在這裡了。感謝這段時間以來的照顧。」

娘はそういって手を広げると、鶴になり、空に舞い上がると家の上を回って、山の方に飛んで行ってしまいました。
她說完,張開雙手,變成了一隻鶴,飛上空中,在房子上空盤旋著,然後飛向山邊,消失在了遠方。

​​​​​​​▧單字
まづしい 【貧しい貧窮、拙劣
たきぎ【薪】柴火
売る うる
出かける でかける 出門
見つける みつける 找到
わな【×罠/×羂/輪奈】陷阱
つる
締め付ける しめつける 勒緊、束縛
叩く たたく 敲打
 むすめ 年輕女子、女兒
冷える ひえる 寒冷、發冷
 はた 織布機

 
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