はなさかじいさん
開花爺爺

昔、昔あるところにやさしいおじいさんが住んでいました。
很久以前，有一位善良的老人住在某個地方。
  おじいさんはポチと言う犬を飼っていました。
這位老人養了一隻名叫波奇的狗。

ある日、おじいさんはポチと山に出かけたところ、突然ポチが吠えだしました。
有一天，老人帶著波奇去山上玩耍時，波奇突然開始狂吠。
「ここほれワンワン。ここほれワンワン。」
「挖挖這裡吧汪。挖挖這裡吧汪。」
「どうしたんだ。よしよし掘ってみよう。」
「這是怎麼了啊？好好好，我來挖挖看。」

「こりゃたまげた。金貨が出てきた。ありがとうよ、ポチ。おまえは本当にあたまのいい犬なんだな。」
「哇，太不可思議了！出現了金幣。謝謝你啊，波奇。你真是一隻聰明的狗。」

このことを聞くといじわるな、隣のおじいさんはポチをこっそり山につれて行くとポチに吠えさせました。
聽到這件事的鄰居，一個壞心眼的老人，偷偷地帶著波奇去山上，硬讓波奇再次吠叫。

「ここほれ。」とポチは小さく吠えました。
「挖這裡。」波奇小聲地吠叫著。
「ここだな。金貨を見つけて金持ちになるぞ。」
「就是這裡啊。我要找到金幣，變成富翁。」
いじわるなおじいさんがポチのないていた場所を掘ると、そこからわれたかわらや茶わんがたくさんでてきました。
壞心眼的老人挖了波奇吠叫的地方，但只挖出了一堆碎掉的瓦片和茶碗。

いじわるなおじいさんはおこってポチをなぐりころしてしまいました。
壞心眼的老人生氣地把波奇打死了。

それを知ったおじいさんは、ポチがかわいそうなので庭に墓を作ってやると、不思議なことが起こりました。
知道這件事的老人，因為覺得波奇很可憐，就在院子裡為它建了一個墳墓。接著，不可思議的事情發生了
ポチのお墓から、大きな木が生えてきて、見る間に大きくなりました。
從波奇的墳墓長出來一棵大樹，並在眨眼之間長大了。
おじいさんは、その木を切って、ウスを作りました。
老人砍下了那棵樹，做成了一根木臼。
そして、そのウスでおもちをつくと、なんと、おもちが小判に変わったのです。
然後用這根木臼搗麻糬，結果，麻糬竟然變成了金幣。

これを聞いて、いじわるなおじいさんはこっそりウスを盗み出しおもちをつくりました。
聽到這個消息後，壞心眼的老人偷偷地拿走了木臼，製作麻糬。
しかし何も起こらないので、いじわるなおじいさんは怒ってウスを燃やしてしまいました。
然而，什麼都沒發生，壞心眼的老人很生氣，就把木臼燒掉了。

やさしいおじいさんは残念がり、その灰を家に持ち帰りました。
善良的老人感到很遺憾，把灰帶回了家。

やさしいおじいさんは、かれたサクラの木に登って、ウスの灰をまきながら言いました。
善良的老人爬上枯萎的櫻花樹，一邊撒著木臼的灰，一邊說道：

「枯れ木に花をさかせましょう。枯れ木に花をさかせましょう。」
「讓枯木開花吧。讓枯木開花吧。」

すると、それまでかれていた木にサクラの花がいっせいにさきました。
然後，在那之前一直枯萎的樹木突然開滿了櫻花。

それを見たお殿様は、喜んで、やさしいおじいさんにたくさんのごほうびをくれました。
看到這一幕的大人物非常高興，給了善良的老人許多獎賞。

これを聞いたいじわるなおじいさんは、残った灰を持って、木に登り、お殿様が通りかかった時にいいました。
當壞心眼的老人聽到這件事時，也拿著剩下的灰，爬上樹，當大人物經過時，他說：
「私こそ、桜の木を咲かせる名人です。これから咲かせましょう。」と灰をまきました。
「我才是讓櫻花樹開花的高手。現在就讓它開花吧。」然後他撒下了灰。

しかし何も起こらず、さらに悪いことに、お殿様の目に灰が入ってしまいました。
然而什麼也沒發生，更糟糕的是，灰還飛進了大人物的眼睛裡。
お殿様は大変怒っていじわるなおじいさんをろうやに入れてしまいました。
大人物非常生氣，把壞心眼的老人關進了牢房。